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ウチのネコが「癌」になってしまいました

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クロスケとの3ヵ月半をふり返り…

クロスケ闘病日記[まとめ]

[検索ワード] ペットの癌 猫 扁平上皮癌 ターミナルケア

クロスケの癌がわかってからの3ヵ月半、クロスケとの別れが近づくこと以外は幸せなことばかりでした。多くの友人から励ましの言葉をいただき勇気をもらいました。このblogをきっかけにかけがえのない友人を得ることもできました。クロスケとの出会いと別れは私と夫をより強い絆で結んでくれたような気がします。これを書いている今この瞬間にも日本のどこかに愛するペットの悲しい病気を宣告されて嘆いている飼い主さんがいらっしゃるかもしれません。藁をもつかむ思いで情報を得たいと思っていらっしゃるかもしれません。
もしこのblogを見つけてくださったら、長くて読みづらくて申し訳ありませんが、3ヵ月半、病気のペットと幸せに暮らしたこんな飼い主も居たということを知っていただけたら嬉しく思います。

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もらわれてきたばかり(生後2~3ヵ月?)のクロスケです。


■愛するペットが助からない病気になってしまったら、飼い主はどうしたらよいのでしょうか。

2007年8月28日、私たち夫婦はそんな大きな課題を目の前に突きつけられました。

クロスケの左アゴの小さなコブに気付き、病院へ連れて行ったのが8月18日。この日から数日であっという間に食欲不振やヨダレ(時々血が混じる)の症状が出てすぐに細胞診のための切開手術を行いました。

細胞診の結果は【扁平上皮癌】

猫の口腔内の癌の多くはこの癌であり、そのほとんどは悪性。
病院で医学書を見せてもらいながら治療方法をいろいろ提示してもらいました。

再発する可能性が高いと承知の上で外科的手術で少しでも命を延ばすか。
手術にはもちろんいろいろなリスクがあり、最悪手術で命を落とすこともあるし、腫瘍の大きさによってはアゴを骨ごと切除しなければならず、口から食べ物を食べられなくなる(胃にチューブを入れての強制給餌をしなければならない)可能性もある。猫らしい生活は望めないかもしれないが、少しでも長く生きてもらうために。

それともこのまま短い命と覚悟して最期を看取るか。
現在の生活のクオリティを無理に変えず自然にまかせて病気が進行する段階(口から自力で食べられなくなる、喉が塞がって嚥下自体が不可能になったり呼吸ができなくなる)ごとにケアの方法を医師と相談しながら決めて行くか。

クロスケはもうすぐ12歳になろうとしている老猫でした。
手術は私たちにとって大きな賭けです。できれば避けたいと思っていました。
先代のニヤ(10歳)を手術後、回復せずに病院で看取ることなく亡くしてしまったという経緯があるからです。
それでも、手術で「完治」する可能性があるのならその可能性に賭けてもいいと思いましたが、1週間からひと月以内にかなりの確率で再発してしまうというたちの悪い癌だということでした。

■後悔だけはしたくないという思いでした。

ネットでこの癌についての情報を検索しまくりました。書店に行ってペットの病気(癌)に関する本を読みまくりました。この時からことあるごとに夫婦でクロスケのこれからのことを話し合いました。

ここからは、飼い主にとってペットがどのような存在であるか、飼い主自身のライフスタイルや経済状態によってどこまでの介護、医療的措置を施してやれるか等々、様々な考え方があり、簡単にどの選択が良いとか悪いとかは言えません。
私たちは、猫にこれから私たちの判断で新たに身体的苦痛(通院も含む)をなるべく与えたくないということと、ニヤの時のように後悔するような別れだけはしたくないこと、自分たちができる限りの介護をし、病院の助けを得て、少しでもクロスケが幸せを感じて最期まで生きられる手助けができればと思いました。申し訳ないけれど、そんなに大金をかけてあげることはできません。最新の医療や高価な漢方薬やサプリメントも長期的に取り入れることは困難でした。
自分たちができる範囲の中で絶対に後悔しないように最期までしっかりと看取りたい。この思いでクロスケのターミナルケアがスタートしました。

■日常的には、ヨダレと出血との闘いでした。

とにかくヨダレを垂らしながら歩き回ります。ヨダレが足に付くと気持ちが悪いらしく前足を振って周りに飛び散らせます。口元も気持ちが悪いのでしょう、首をプルプルと振って部屋中をヨダレだらけにしてしまいます。
クロスケが飛び乗る場所、寝る場所全てにシーツやカバーやバスタオルを敷きました。そして、いつでもヨダレを拭いてやれるように部屋中にティッシュペーパーやタオルを用意しました。クロスケの後をくっついてまわり、ヨダレを拭く毎日でした。

■自力で口から食べられるうちは欲しがるだけ食べさせました。

癌発症後、細胞診の手術の負担もあったからか、食欲はどん底に落ちました。何を与えても食べてくれず、試行錯誤の毎日。しかし、ある日突然、病気発覚後全く食べてくれなくなったドライフードを欲しがり、徐々に食欲も出て飼い主を安心させてくれました。
癌はどんどん大きくなって外見的にもかなりわかるようになっていましたが、1ヵ月近く、自力でドライフードを食べてくれるクロスケに、病院の先生も驚かれていました。
しかし、最後に自力でドライフードを食べられたのは10月1日まででした。たいていの節目の日にちは覚えています。
このあたりから突然自力で口から食べることが困難になって、最初は猫缶など柔らかいフードは食べられたのに、それがムース状のものになり、流動食的なものしか食べられなくなりました。
驚いたのは夫が釣ってきた新鮮な魚の刺身は食べることができたことでした。そして自力で口から食べた最後の日は10月10日、エビを細かく切ってあげたものでした。病院でもらった流動食をシリンジで飲ませようと何度か試みましたが断固拒否。始めのうちは水だけは自力で飲んでいましたが、それも飼い主の確認ができなくなりました。

■このままだと10月いっぱい持たないかも・・・。

食べなくなってからは急激に栄養不足と脱水症状が進み、歩くのもやっと。トイレもしっかりと中に入ることができなくておしっこを外にしてしまうようになり、トイレの枠を取って低くし、周りにペットシーツを敷きました。
10月17日、ついに病院で先生から示唆されたのはこのまま食べられない状態からの回避として胃にカテーテルを入れての強制給餌法をとるか、そうでなければこのまま弱っていくのを見守るか、飼い主自身が最後の決断(つまりは安楽死)を選択するかしかないということです。胃にカテーテルを入れるためには全身麻酔の手術をしなければなりません。しかし私たちにはそれがクロスケにとって身体的に大きな負担になるような気がしてならず、気が進みませんでした。このときは安楽死という選択も覚悟して一旦帰宅しました。

■このまま死んでしまうくらいなら、何が何でもシリンジで餌を飲んでもらおう。

ダメでもともとだ。いやがるクロスケの口に無理矢理ミルクで薄めたジェル状の餌を流し込みました。最初はほんの少しだけでしたが、どうやら喉は塞がっておらず、飲み込む力は十分ありそうです。最初はたったの3ccでした。徐々に量を増やし、私たちも強制給餌に慣れてきました。それほど抵抗されることなく飲んでくれるようになったのです。そして強制給餌が始まって3日後に奇跡が起きました。トイレにちゃんと入って砂の中で[小]をし、砂をかけ、その上[大]を出そうと力んでいます。まともにトイレができなくなる少し前からもう砂かけもしていませんでした。本当に嬉しい出来事でした。たまたまビデオを回していたのでここでその時の「バカ飼い主ぶり」の動画をアップしてしまいました。
それからのクロスケの復活ぶりは驚くほどでした。この日から1ヵ月以上シリンジによる強制給餌と病院での皮下注射による補液で安定した日々を送っていました。寝たきりだったのが起き出して部屋をうろうろしたり、飼い主のひざの上に乗ったり、信じられないような元気な表情を見せてくれました。
病院で先生に伝えるたびに驚かれ「本当によく頑張っていますね」と言われました。
そしてついに11月も終わりに近づいてきました。

■最期の時は本当に突然来ました。

このままクリスマス、新年を迎えることができるのではないか・・・。私たちは秘かに、というより絶対にそう思って疑いませんでした。しかし、さすがにこの頃は餌が飲み込みづらそうになってきていました。嘔吐もするようになり、やはり癌がどんどんクロスケの身体を浸蝕しているのは間違いありませんでした。また慢性的な腎機能の悪化と栄養不足、脱水症状が確実にクロスケの身体を弱らせ週イチの皮下注射による補液も充分とはいえないようでした。そこで自宅で毎日皮下注射による補液をすることになりましたが、12月に入り突然歩行が困難になり、たった1日でほとんど動けなくなってしまいました。12月3日に病院へ連れて行き、補液と薬を注射してもらい、抗ガン作用のある痛み対策の飲み薬と、低血糖対策として給餌時に砂糖水を与えることにして帰宅しました。
この日の夜、私たちは「川の字」になって寝ました。早朝5時前、クロスケは突然小さな嘔吐を繰り返し、苦しそうにもがいて荒い息をしているのに気付き飛び起きました。体中をさすって声をかける以外私たちにはなすすべもなく、クロスケは午前5時12歳の命を閉じ、永眠しました。

■癌よりも腎機能悪化と低血糖が直撃したかもしれません。

亡くなる2日くらい前から突然[小]が出なくて(1回だけ少量出ましたが)気をもみました。すでに腎機能は著しく悪化していました。そして癌の栄養になってしまうことを恐れすぎて、タンパク質と糖分の摂取量が極端に少なかったのも低血糖を疑う根拠です。特に低血糖の身体症状に酷似しており、脂肪とカロリーを与えることばかりに注力していたことに今さら気付きました。癌ももちろん喉をどんどん塞いで飲み込みづらくなっていましたが、まだ嚥下機能は十分ありました。運動機能が失われたのは本当に突然の出来事でした。結局本当の死因はわかりませんが、複合的にいろいろな症状が出て、それらのどれかが弱ったクロスケの身体を直撃したのではないかと思います。
自分なりに勉強をして、病院の先生や友人のアドバイスを聞きながら頑張ってきましたが、全てが正しかったという訳ではないかもしれません。自分たちの判断が間違っていたことがあったかもしれません。

しかし、この3ヵ月半途中であきらめそうになりながらも、持ち直してくれたり、突然驚くほど元気な姿を見せてくれたりと、思いのほか頑張ってくれたクロスケには、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。たくさんの元気と幸せをもらいました。安らかな寝顔の写真を見るたびに、一緒に頑張れて良かったよね、ありがとうね、という言葉が出てきます。後悔したくないとの思いでここまでやってきて、その思いを達成できたと心から思えます。クロスケも同じ気持ちで天国から私たちのことを見守ってくれていると信じたいと思います。
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この記事のコメント

3ヶ月半の間にいろいろなことがありましたね。
「雑種は強いねーっ」って笑いながらごはん食べてたのは8月初めです。癌になったら、あんなに早く進行してしまうこと、改めて感じました。
ウチのニャンコも腹胸内に腫瘍があります。
病気にいち早く気づかせてくれたのは、クロちゃんであり、niyacatさんでした。
だから腫瘍を抱えながらも、今も普通に生活している我が家の猫がいるのは、niyacatご夫妻とクロちゃんのお陰です。本当にありがとう。
全国の病気で苦しんでいる猫と飼い主さんが、このブログを読んで、励みにしてくれるといいですね。
2007-12-07 Fri 19:22 | URL | マリアンヌ #ht4ouuRQ[ 編集]
読ませていただいて胸がつまりました。
クロスケちゃんが亡くなってまだ間もなく、振り返るのはさぞおつらかったのではないかと思います。

長生きの猫ちゃんが増えると共に癌も増えているようですが、飼い猫が癌とわかったときに具体的な情報を得るのは難しいとわたしも思いました。
わたしが欲しかったのは、どういう病気かというのもさることながら、どのような経過をたどり、猫にどのような困難や苦痛が起きる可能性があるのかや、それに対して飼い主にどんなことができるのかでした。

でも個々の例で違いすぎるせいか、ペットの本などではページに限界があるのか、一番知りたいそういったことがなかなか見つかりませんでした。

なるべく苦しまないで、穏やかに安心して最後まで生きて欲しいとそれだけを願っていますが、niyacatさんご夫妻とクロスケちゃんの記録がとても勇気を与えてくれました。きっと同様に力を得る飼い主さんがたくさん、これからもいることと思います。

そしてわたし自身こちらで皆様からたくさん励ましていただいて本当にありがたかったです。一人で猫を看病していたら、もっと暗い気持ちになり、猫にも不安を与えていたと思います。とても支えていただきました。どうもありがとうございました。
2007-12-07 Fri 20:54 | URL | うちだ #pM6OKWLY[ 編集]
全部読ませていただきました。
ペットを現在飼っている方々にぜひ読んでいただきたい。大切な事がたくさん詰まった闘病記だと思います。

あらためて同じ時に同じ病と闘っていたことが不思議に思えます。
よだれ対策についておはなししたこともありましたね。
どうやったらご飯を食べてもらえるのか、こちらでみんなで悩みました。

niyacatさんの頑張りを知らなければ、私はみゃんをなくした今でもトンネルの中を歩いていたことでしょう。

こうしてこのようなブログを公開していらしたことに、とても感謝しております。
ありがとうございました。

クロスケちゃんのお写真、クマさんみたいでかわいいね~と主人と拝見しておりました。

どうか、今、闘っている方々がこのブログに出会えますように・・・
2007-12-08 Sat 00:35 | URL | upa #gNnkM7O2[ 編集]
マリアンヌさん こちらこそ

ありがとう。マリアンヌさんご夫妻にはいろいろ気にかけていただいて本当に元気と力をいただきました。

ねっちゃんが今の生活ができているのはひとえにマリアンヌさんがねっちゃんを病院へ連れて行こうと決心してくれたからですよ。
もしクロスケがきっかけでその後押しをできたとしたらクロスケもきっと喜んでいると思います。

ねっちゃんが穏やかに、苦しまずに1日でも長く生きてくれることを願っています。

2007-12-08 Sat 15:33 | URL | niyacat #RpHWArpQ[ 編集]
うちださん 不思議です

このblogを始めた頃は正直最後まで書ききる自信はありませんでした。きっと末期は耐えられないんじゃないかという恐怖がいつもありました。
でも、ここに同じ境遇のうちださんとupaさんが来てくださり、本当に勇気と力をもらいました。こんなに励まされたことはありません。夫に「blog作って良かったね」と言われてそんなひと言でも力になりました。
そして不思議なくらい最後は本当に穏やかに素直にクロスケ、お疲れさま、頑張ってくれてありがとう・・・そう言えることでできました。

クロスケの病気がわかった時、私も必死にネットで検索をかけました。思ったより知りたい情報に当たらず、末期の猫ちゃんを介護して看取った飼い主さんの日記は本当に悲しくつらく、どうすればよいかわからず、取り乱していました。
ひと月が経ってようやくクロスケが落ち着いてくれてことで、私自身にも余裕ができ、ふと私と同じ境遇でつらい思いをしている飼い主さんがいらっしゃるのではないかと思い、このブログを書き始めました。

今、ニキちゃんと一緒に病気と闘っているうちださんご夫妻を心から応援したいと思います。どんな些細なことでも愚痴でも泣き言でも吐き出してください。そういう場所があってもいいですよね。
2007-12-08 Sat 15:54 | URL | niyacat #RpHWArpQ[ 編集]
がんばるみゃんちゃんに勇気をもらいました

upaさんのblogに「がんばるみゃんみゃん」というタイトルの日記がありますね。みゃんちゃんが亡くなった後も何度も読んでいました。そして頑張っているクロスケの姿と重ね合わせて何度も涙が出てきそうになりながらも前向きに進むことができました。みゃんちゃんは最後まで生きようと頑張る力をみせてくれた。クロスケも今生きようと一所懸命なんだ、私がその手助けをしてやらなくては・・・と。

みゃんちゃんのおかげで私はここまで頑張れたと言っても過言ではないと思います。
私の方こそ感謝の気持ちでいっぱいです。
2007-12-08 Sat 16:13 | URL | niyacat #RpHWArpQ[ 編集]

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